カラス

痕跡・症状

ヒナがいなくなる
羽が外に散らばっている
騒ぐ(日中)
カラスの鳴き声がする
頭のないヒナ

痕跡①ヒナがいなくなる

ヒナが急にいなくなったらカラスの仕業かもしれません

生後まもない雛をパクっと咥えて連れ去ってしまいます

養鶏家

カラスは野鳥のヒヨドリも食べるのですが、ヒヨドリが食べれないと鶏のヒナが狙われます。

痕跡②羽が外に散らばっている

カラスの襲撃に抵抗した形跡かもしれません

成鶏でも身体の小さい烏骨鶏ではカラスにかないません

痕跡③騒ぐ(日中)

カラスが襲ってくるのは昼間です

もしかしたらカラスが空を横切ったりしたのかもしれません

痕跡④カラスの鳴き声がする

カラスの鳴き声がしたらカラスの巣が近くにあるということです

生まれて間もない雛を外に出すのは避けましょう

痕跡⑤頭のないヒナ

網越しにヒナの頭だけをもぎ取って行くのもカラスの特徴です

 


【対策】

雛を外に出さない

成鶏は身の危険を感じると小屋の中へ駆け込むので大丈夫です

しかし生まれて間もない雛は「身の危険を感じたら小屋に入る」という回避行動を覚えてません

生まれて1カ月も小屋で過ごせば、外に出しても何かあれば小屋へ駆け込むようになります

デメリットは母鶏のストレスが溜まりやすいことです

ストレスが溜まると雛を殺してしまうこともあります

抱卵は食べるのも水を飲むのも排泄するのも最小限にして4週間も続けます

抱卵を終えた母鶏にとって最高のストレス解消法は外の日向でのびのび土浴びをすること

人が見れる日はなるべく外に出してあげましょう

木を植える

鶏の行動範囲に障害物を設置することでカラスの襲撃を抑制できます

足の速さは鶏の方が上なので捕まりにくくなります

上にネットやテグスを張る

鳥は羽に何かが当たるのをすごく嫌がります

ネットで完全に囲わなくても、テグスを張り巡らせるだけで効果があります

しかし近年ではカラスが学習しているので効果がかなり下がっています…

空を覆うものとしては最低でも180mm(18cm)目合いなどの粗めの防鳥網は使いたいですね

板などで小屋の側面カバー

小屋側面の下の方15〜18cm程度を板などでカバーすれば、カラスは金網に近寄ったヒナを襲うことができません

 


【プロのアドバイス】

養鶏家

うちでは余った卵や発酵飼料の原料をカラスにあげることがあります。

カラスは「生態系とうまくやる」イメージを持っているので、雪に覆われて食べ物がなくなる季節にわざとカラス用に置いたりします。

そういう距離でつながるカラスはひよこを襲うことはありません。

カラスも知能が高くて人の言葉が分かっているようです。

うちの鶏はカラスと超フレンドリーで、カラスが鶏の真似をしたりします。

鶏とカラスが遊んでいる時間は猛禽類が全然来ません。

エアガンでカラスを追い払う方法もありますが、友好的にいかないと急に仲間を連れてきて「石の雨で総攻撃!」なんてこともあるので、自然といい関係になれるよう心がけています。

養鶏家

カラス避けの擬体はすぐに見破られます。

カラス避けで一番効果があるのは「カラスを捕獲して締めて内臓を抜いたものを設置」しておくこと。

なじみがない方もいると思いますが、地域によっては玄関先に普通に置いてあるところもあります。