尻つつき
事例1
発症時期 | 品種 | 性別 | 歳 | 飼育法 |
冬 | 岡崎おうはん | メス | 1歳 | 外飼い |
【症状】
・出血(お尻)
・出血(下腹部)
・クチバシに血が付いている
・羽喰い
・羽が床に落ちている
【原因】
※尻つつきの真の原因はまだ解明されてません
原因の一部として考えられるのは
・タンパク質、アミノ酸の不足
・ビタミン、ミネラルの不足
・繊維質の不足
・日照不足
・明るすぎるストレス
・過密
・赤色に惹かれる
(羽をむしったあとの赤色の皮膚や出血など)
・急激な環境変化
・退屈
今回は県をまたいでの移動があったので
「急激な環境変化」が大きな要因だと思われます。
【対応】
・もといた土地に戻す
・飼料の0.2%程度、一般的な食塩を混ぜる
【結果】
・すぐには治らなかったが3~4カ月で完全に落ち着いた
【プロのアドバイス】
「感染症のように徐々にみんなが狂い出す」
という状態になりますね。
尻突きと言いながら下腹部全体が範囲です。
そのうちの肛門付近を突き出した場合、腸抜きに至ることになります。
飼料に食塩を加えたら腸抜きまで行くことはないと思います。
なぜ下腹部かについては、おそらく善玉菌のいる内臓に近いことと、守っている骨などがなく鶏の習性として突っつく行為で簡単に破いてしまえる。
つまり血が出やすいからではないかと思います。
一度つつきを始めた鳥は、仲間の血を求めて「狂う」ことが多いです。
傷を受けた鳥と一緒にしておくのは危険です。
傷を受けた鳥だけでなく、狂った鳥も一週間程度、隔離が必要になります。